レゴ
レゴ (LEGO) は、デンマークの玩具会社、著しくはプラスチック製の組み立てブロックの玩具(商標の項で示すが会社側はこの呼称を良しとしない)。1934年に「よく遊べ」を意味するデンマーク語"leg godt" から社名を LEGO とした。最初は木製玩具を作っていたが、1949年からプラスチック製玩具を作り始めた。
レゴの歴史
1916年にビルンに開いた木工所で、オーレ・キアクは地域の農家向けに家と家具を作って生活していた。助けは、少数の見習い社員だけだった。1924年、2人の幼い息子が木の削り屑に火を着けた為に木工所が火事で焼け落ちる。クリスチャンセンは災難にもめげず、木工所を大きくする機会だと捉えて更に仕事に励んだ。しかし間も無く世界恐慌が生活に影を落とすようになる。制作費を切り詰める方法を探す内、設計支援として製品の縮小模型を作り始めた。この時作った梯子やアイロン台の模型が、後に玩具を作る切っ掛けとなる。
オーレ・キアクは、引き廻して遊ぶ木製玩具や、豚の形の貯金箱や、自動車やトラックの玩具を作り始めた。ささやかな成功を手にしたが、多くの家庭は貧しくて玩具を買う余裕がなかった。地域の農民達の中には食物と引き換えに玩具を買う者も在った。このような情勢の中、収益を得る為には玩具だけでなく実用的な家具も作り続ける必要があった。1930年中頃、ヨーヨーが流行した御蔭で一時的に仕事が活発になったが、流行はあっという間に過ぎ去る。ここでオーレ・キアクは再び不利を利点に変えた。ヨーヨーの未使用部品を玩具のトラックに流用したのだ。この頃息子のゴッドフレッドが一緒に働き始める。
1934年、社名を LEGO とする。「よく遊べ」を意味するデンマーク語 "leg godt" から、クリスチャンセンが作り出した言葉である。 LEGO にはラテン語で「組み立てる」の意味があるとレゴ社は主張するが、この動詞の形態は「読む」とか「集める」と訳すのが普通なので、「組み立てる」と訳すのは幾分都合の良い解釈である。
プラスチックの使用が広がる時代の流れに合わせ、オーレ・キアクはプラスチック製の玩具を作り始める。最初の組み立て式玩具の一つは、部品を組み替えられるトラックだった。1947年、オーレ・キアクとゴッドフレッドは、 Kiddicraft 社が制作したプラスチック製結合ブロックの型見本を入手した。これは自動結合組み立てブロック (Kiddicraft Self-Locking Building Bricks) といって、イギリス人の Harry Fisher Page がデザインし特許を取得したものである。1949年、レゴ社はこれに似たブロックを、自動結合ブロック (Automatic Binding Bricks) と名付けて発売した。このアセチルセルロース製のブロックは、積み上げて遊ぶ伝統的な木製ブロック(積み木)の精神で開発された、相互に結合するプラスチック製ブロックである。ブロックの上部には数個の突起(スタッド又はポッチという)があり、底は長方形の空洞になっている。互いにくっ付くが、外す事が出来ない程きつくはない。1953年、ブロックに新しい名前が与えられた。 LEGO Mursten 即ち LEGO Bricks (レゴブロック)である。
玩具にプラスチックを採用する試みは、当時の小売り業者や消費者には受け入れられず、売れ行き不振で返品の山となった。プラスチック製玩具が木製玩具と置き換わる事はない、という批判もあったが、キアク・クリスチャンセンは気を変える事なくやり通した。1954年までにゴッドフレッドはレゴ社の常務取締役になっていた。ゴッドフレッドは海外の玩具業者と話し合いをした際に、玩具システムの改良案を考え出した。ゴッドフレッドは、創造的な遊びのシステムになる大きな可能性をレゴブロックに見ていたが、ブロックには技術的な面でまだ問題があった。結合力に限界があり、作れる形に限りがあったのだ。今日見られるブロックのデザインが出来上がったのは1958年の事である。改良点はブロックの裏側の空洞に配した円筒だ。これによって、底面の結合力が増し、色々な形を作れるようになった。同年、オーレ・キアク・クリスチャンセンが死去し、ゴッドフレッドが会社を引き継いだ。